お茶事の着物

茶道には御抹茶のほかに御煎茶もあり、その中でも流派がたくさんございますので、お茶事の着物といっても、流派ごとに、あるいは先生ごとに考え方が異なります。その時々でどんなお着物が良いのかはご指導頂いている先生にお聞きになるのが一番よろしいと思います。また、御稽古とは別にお客様として参加される場合は、どのような席かによって、ふさわしいくないお着物というのもございますので、その辺りの事情をふまえて、おすすめさせて頂きます。

色無地・色紋付

茶道の御稽古をされる方でしたら1枚はお持ちというのが無地の着物に一ツ紋をいれたお着物。お好きな生地、お好きな色でおつくりします。生地の地紋も色も違うオリジナル無地を多数揃えておりますので、その中からお選びいただいてもいいですし、色をかえて別染めしても値段は同じです。紋は染め抜きの陰紋を選ばれる方が多いです。

留袖・訪問着・付下

どの場面で訪問着にするか付下にするかなどは流派によって異なります。また、華やかなお着物をお好みの流派と、侘び寂びの質素感がお好みの流派といろいろですが、お好みにあわせてご用意させて頂きます。常時オリジナル品を取り揃えております。

小紋

御稽古着の定番でもあり、お茶会などでも出番が多い小紋。あっさりとした無地感のものや、飛び柄の小紋、総柄詰めの小紋らしい小紋など、地味、派手色々と常時取り揃えております。

江戸小紋

色無地感覚でも色無地とは違う存在感を漂わせる独特の雰囲気をもつのが江戸小紋。江戸時代の大名の裃に起源を持つ染め物で、これもお茶事には重宝なお着物。紋をつけて色紋付格にするか、紋なしで小紋感覚にするか御用途にあわせて選べます。江戸小紋は多様な柄がございますが、最もポピュラーな鮫小紋はプリントものや化繊ものにも多いので、そうではない少し変わったものを取り揃えております。

ひとえ・夏物

お茶事では6月から9月の間にも行事がございます。この間は裏地のない単衣になりますが、7、8月は絽という盛夏専用の生地の着物になります。京濱ではこの単衣時期のお着物も充実しております。涼しげに品良くお茶事をこなしていただけます。温暖化の昨今はこの時期の暑さ対策に苦慮される方も多いです。襦袢や下着など暑さしのぎのアイテムも取り揃えております。

男物・袴

茶道をされる男性も増えてきております。男性のお茶事のスタイルは着物に袴です。着物、襦袢、帯、袴の4点が必要です。着物の定番は「お召」と呼ばれる無地の織物。その他に、男性用の江戸小紋もお茶事向きです。袴は仙台平。無地か縞が多いです。着物の生地はお召、江戸小紋ともに常時揃えております。お着物の色に合わせて、袴をご提案させていただきます。