家紋について

正装には家紋をつけます。家紋に関するあれこれを解説いたします。

日向紋と陰紋

紋には日向(ひなた)紋と陰(かげ)紋があり、男性の黒紋付や女性の留袖など、正装には日向紋。そのほかのものには主に陰紋を入れます。陰紋は日向紋の輪郭を描いたものが多いです。紋が複雑ですと陰紋はごちゃごちゃになってしまうので、少し省略、デフォルメした中陰というのもございます。

家紋の丸

紋が文様だけのもの、文様が丸の中にあるものがあります。例えば「五三の桐」の場合、丸の中に五三の桐ですと「丸に五三の桐」といいます。丸の有無はそのお宅で決まっていますので、ご確認をお願いします。

一説によると、丸なしが本家、丸ありが分家という説があります。紋の大きさは、丸有りの場合、丸を含めた大きさが丸無しと同じなので、五三の桐の場合は、五三の桐自体の大きさは丸有りの方が小さくなります。本家に対して小さくすることで、控え目になるという理由で丸を付けたという説です。

女紋

結婚して女性が嫁ぐとき、御支度で揃える着物にいれる紋は、実家の紋か、嫁ぎ先の紋か?これは地方によって色々と慣習が違うので、よくご確認ください。浜松地方ではこの場合、ご実家の紋(ご実家のお父様の紋)を入れるのが多いようです。東の地方では嫁ぎ先の紋をいれたり、西のほうでは、ご実家のお母様の方の紋、いわゆる女紋をいれる場合が多いです。女紋というのは女系に代々受け継がれる紋です。違う地方同士でどちらの慣習を受け入れるのか?時にはトラブルになることもあるようなのでご注意を。浜松の地方では女紋という風習はないので、西の方から嫁がれるとき、「ご実家の紋」といえば、お父様の紋でもお母様の紋でも良いかもしれません。

オリジナル紋

お洒落ものには堅苦しい家紋でなくても、ご自分でデザインされた図案を使うのも楽しいです。染め抜きでも刺繍でも、オリジナル紋を入れてみませんか?大きさ、複雑さによってお値段がきまります。御見積もりは無料です。